第3章 真実に目覚めよう

 1節 エネルギーの科学される時代

 この本の題名の「アクエリアス」とは何の事でしょうか。アクエリアスとは水瓶座の事です。星座や星占いに出てくる水瓶座の事なのです。

 そして、この水瓶座はどんな意味を持つ星座かと言うと、実は幸福の象徴なのです。水瓶座の支配に入るという事は、人々が幸福に暮らすようになるという事なのです。そして、この水瓶座、アクエリアスの時代は星占いでも2020年前後に来るのですが、実際にも人類はこのくらいの頃に大変革を経てアクエリアスの時代を迎える事になると予想されます。至福の時代です。世界中の人々が幸せに平和に暮らしていける社会の誕生を意味します。

 では、このアクエリアスの時代を迎えるためにはどのような変革が必要なのでしょうか。どんな事柄について目覚めなければならないのでしょうか。それについて、この章では現時点でわかる限り解説してみたいと思います。

 まず、始めにエネルギーが科学される時代が訪れなければならないという事です。
 エネルギーというのは目にも見えませんし、耳にも聞こえません、匂いもありません、もちろん味も確かめられませんし、指や皮膚でも触る事はできません。つまり、元々私達の肉体の五感では直接感知できない存在なのです。本来、エネルギーがここにあるのか無いのかは私達の感覚だけではわからないようになっているのです。

 しかし、私達はそのエネルギーなる不思議な性質のものを様々な機会に間接的にその存在を伺い知る事はできます。たとえば、雷の時の電気エネルギーを落雷という自然現象から確認する事ができますし、今ではいつでも、誰でも、各家庭にある電気コンセントに電気機器をつなげば動かす事ができる事からも電気エネルギーの存在を確認できます。

 電気エネルギーの他にも熱エネルギーとか、光エネルギーとか、原子力エネルギーとかがあります。これも現代では特に証明を必要とせずに、一般の人々にも理解していただけると思います。この種のエネルギーを利用した機器も現実に色々あります。たとえば、電気ストーブや電気こたつ、各種照明器具、あるいは原子力発電所や核ミサイルなどがこうしたエネルギーを利用して各種の働きを発揮しています。

 こうした様々なエネルギーが確かに実在します。これは証明の必要もないと思います。誰でも納得していただけるでしょう。ところが、こうした私達が今まで良く利用していたエネルギーの他にもまだ様々なエネルギーがあります。その一つが生命エネルギーなのです。
 生命エネルギーとは、端的に表現すれば生物を動かしている力の事です。たとえば、私達人間について言うと、内臓という物があります。この内臓、たとえば心臓などですが、これを動かしている力は何ですか。心臓はあのように1分間に60回くらい鼓動していますがこの動力源は何でしょう。これが、実は生命エネルギーなのです。

 テレビなどで、救急患者が手術室に運び込まれて色々な手当を受けるのですが、血圧が下がって心臓が停止する場面が出る事がありますね。そういう時に医者はすぐに、心臓マッサージと呼ばれる処置を施します。いわゆる電気ショックです。このパルス性の電気ショックを与えると、その刺激によりまた心臓が動き出す場合があるのです。

 これなどを考えてみますと、良くわかると思うのですが、心臓という内臓自体に動こうとする力が内包されているのです。ですから、通常は絶えず動いているのですが、事故などによって肉体が傷ついたり、ショックを受けたりすると調子が狂ってくるわけですね。そして、最悪は停止してしまって体中に血液が循環しなくなってしまいます。こうなると、肉体はまったく機能しなくなりますね。
 でも、このような停止の状態になっても先ほどの心臓マッサージによって回復する場合もあります。これは、なぜなら心臓自体に生命エネルギーを蓄えていて、これが絶えず心臓を動かそうとしているからなのです。だから、心臓への電気ショックというきっかけで本来の動きに戻る事があるわけで、この動かそうとする力自体がなければいくら電気ショックを与えたところで心臓が動き出す事など絶対に有り得ません。

 これは、他の内臓にもすべて当てはまります。これらの内臓はすべて生命エネルギーによって活動しているのです。また、脳も同じです。生命エネルギーによって肉体のバランスのコントロールとか操縦を指令したり、外部からの刺激を感知したり、色々な重要な働きを担っています。この脳にも生命エネルギーが働いています。
 こうした肉体の諸器官を活動させている意識が私達の生命だと前にお話ししましたが、この意識自体は一体何者かと言うと、これもまた生命エネルギーに他ならないのです。ただ、内臓などと一緒になっているエネルギーよりは、はるかに高度な働きを持っています。たとえば、思考したり、喜怒哀楽の感情や、閃きのような直感など様々な力を発揮できるエネルギー体なのです。このエネルギー体が私達の生命自身の本当の姿であり、肉体はこの物質の世界の中での投影にしか過ぎません。

 この生命エネルギーが科学されなければならない時期が来ていると思うのです。現在では、この肉体の中に隠れている本来の生命の姿を言っているものは宗教だけです。宗教で言う魂とか霊とか言うものがこれに該当するのです。
 しかし、宗教の中に、特に新興宗教の中にはおかしなものが一杯あってこれらに洗脳されると、奇行ばかりをするような人間になってしまいます。狂信、盲信のたぐいですが、これが一部では深刻な社会問題となっているのも事実です。

 こうした社会背景もあって、宗教は気味の悪いものというのが、現在の一般的な印象になっているようです。ですから、学会などでも少しでも宗教まがいの発言をすればその科学者は間違いなく他の学者達からおかしく思われるでしょう。このような現実があって、こうした生命エネルギーの分野というのは、今まではほとんど見向きもされなかった訳です。このために、非情にこの分野の進歩が遅れました。
 この遅れを急速に取り戻すべき時期が近づいてきています。まずは、この生命エネルギーの存在を新たに認識しなければなりません。そして、次には宇宙エネルギーとも呼ばれるエネルギーも実在する事に気づく必要もあるでしょう。

 このごろ、フリーエネルギーとか呼ばれているようですが、要するにこの地上の物質世界では有り得ないエネルギーを引いてくる事を言っているようです。たとえば、永久に回り続ける機関とか入力よりも出力の方が大きくなる発電気などですが、こうした物は通常の地上の法則では絶対に不可能なのです。何をするにも必ずロスがあり、そのロスの分だけはどうしても効率が落ちますから、永久に動き続けたり、あるいは入力より出力が多いようなものなどできるわけがないのです。
 これが地上での科学常識ですし、また正しい法則でもあります。

 ところが、これには例外があるのです。それは、物質の変化に伴わない余分なエネルギーを引いてこられた場合です。たとえば、今は超伝導効果と言う言葉もかなりポピュラーになってきました。リニアモーターカーが浮上するあの原理ですね。ある種の合金やセラミックスを極低温にすると、超伝導と言って電気抵抗が0になる現象です。
 これなども、地上の普通の法則では考えられないのです。電気抵抗が無い導線が開発されれば発電した電気をそっくりそのまま保存しておく事が可能となります。送電線により発熱などによって失われる電気がなくなりますから、回路を閉じてそこに電気を一度流せば永久に流れ続けるわけです。結果的に保存しておく事になります。

 これは、先ほどの永久に動き続ける機関とほぼ同じ事ですね。夢のようなものが実現するわけです。
 しかし、これはロスを無しにしただけです。入力より出力を多くしようとすれば、どこかからエネルギーを取り組む以外に手はありません。これがフリーエネルギーの研究なのですが、この分野もこれから本格的に研究されていくと思います。
 ここで、「そんなフリーエネルギーなど一体何処にあるのか。そんなものあるわけがない。」と言われるかたぶつの科学者もいるでしょうから、触りだけ解説しておきたいと思います。

 たとえば、ピラミッドパワーと言う言葉を聞いた事もあると思いますが、ピラミッドには数々の不思議があります。まず、あの巨大な石ですね。あんな巨大な石をどうやって積んだのか。また、その積み方もマッチ棒さえ入らないほど隙間がありませんし、巨大な山のような大きさの物まであります。また、その切り出された石ときたらまるでレーザ光線で切られたように正確に鋭利に加工されていますし、その一個の巨大な事、いったいどのようにして上に積んでいったのか不思議ばかりです。

 もっと不思議な事は、これらのピラミッドの辺の向いている方向が正確に東西南北に合っている事です。また、その辺の長さと高さの相関関係には地球と太陽の距離の比が含まれていると言う事です。
 そして、驚くべき事はこのピラミッドの重心付近にある棺のある部屋では何故か、死体が腐らずにミイラ化してしまうという事です。気温や湿度のせいだろうと思われているようですが、そうではありません。

 このピラミッドの形そのものに大きな意味があるのです。この大きさの相似のピラミッドを作り、正確に方位を合わせると、この内部や頂点付近にエネルギーの集中が起きるようです。重心付近にはエネルギーの集中が、頂点付近にはエネルギーの放射が行われるようで、この辺りに物を置いておくと果物などが長く鮮度が落ちなかったり、水がおいしくなったり、人間が入ると精神的なパワーが増大すると言われています。
 こうした未知のパワーをピラミッドパワーと呼んでいますが、これなども宇宙に遍満するフリーエネルギーを増幅しているのです。この原理はまだ良くはわかっていませんが、私はこれは私達が現在使用している八木アンテナのような物だと推定しています。

 八木アンテナはその構造上、周波数にあった長さのアルミ棒に一定の距離を置いて後ろに少し長い棒と前に短い棒を置くと、これらが電波を増幅する効果があり、今市販の物でも普通のアルミ棒一本よりは10倍ほどの効果があります。しかし、これらの長さや距離は使用する電波の波長によって決まっており、またその方向も正確に放送局に向いていなければなりません。このアンテナの原理とおそらく同じ様な理屈でフリーエネルギーが増幅されるのだと思います。

 また、現実にこのフリーエネルギーを取り組む事に成功した人達もいるのです。EMAモーターといって入力よりも出力の方が大きいモーターを開発した人達がいます。それらの構造はまちまちですが、傾向としては、単なるモーターとは違って高圧コイルなどがあってこれでできた高圧電流で放電させる部分を持っている構造が多いようです。

 そして、成功したモーターを動かしてみると、モーターは通常は発熱により熱くなるのですが、このEMAモーターは逆に冷たくなって水滴が付いてきたという事です。そして、入力の和と出てきた出力の和を計算してみると出力の方が大きいという結果が出ているのです。
 これは、この放電部分からフリーエネルギーを取り込んでいるようです。このため、通常の現象とは逆にモーターは長時間運転を続けると、冷却されるのです。

 ただ、残念な事にこうしたフリーエネルギーを取り込んだ装置はことごとく妨害にあって、今のところ社会に普及する事ができないでいます。なぜなら、こうしたフリーエネルギー装置は地球規模でのエネルギー革命を引き起こす可能性があるからです。このモーターのように一度動かせば永久に動き続ける、あるいは逆にエネルギーを生み出すとあっては、現在の石油などに頼っているエネルギー資源はもう要らなくなるからです。
 そして、こうした資源で現在、巨大な利益を上げているところは死活問題になります。莫大なお金が入らなくなるのです。そんな事になっては困るから今の内に妨害しておこうという事ですね。こうした影での駆け引きが現実にあるようです。

 しかし、時代の流れ自体をいつまでも遮りきれるものではありません。やがて、フリーエネルギー全盛の時代が来世紀には訪れるでしょう。
 このようにこれからの科学は、エネルギーの科学される時代を迎える事になるのです。そして、現在その存在さえ疑問視されている生命エネルギーの神秘にも真剣に研究対象として取り組める時代もやがて来るでしょう。

※アクエリアス第3章「真実に目覚めよう」より抜粋

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