植物との対話

バクスター効果について
 1964年、クリーブ・バクスターはこのポリグラフを、近くにあったドラセナの鉢植えに付けてみることにしました。 植物に水やりをしたあと、根から葉にのぼる水量の増加によって起こるはずの電気伝導率の変化を読みとろうとしたのですが、何も起らなかったため、彼は植物を拷問にかけてやろうと思い立って、葉の先端を熱いコーヒーにつけてみました。 これでも何も起こりませんでした。
次ぎに、マッチを使って葉を燃やしてしまおう、と考えたその時です。ポリグラフの記録ペンの軌跡に劇的な変化が現れたのでした。
そして実際にマッチを探すために部屋を出て、戻ったときにも同じように激しい反応が現れたのです。実際にマッチの火を近づけたときの反応は、それほど激しくはありませんでした。 しかも、葉を燃やすふりだけしてみたところ、全く反応はなかったのです。
このことから、植物は人間の考えていることが分かるらしい、しかも、本気の時と見せかけの時を見分けることもできるらしいということが分かったのです。そうしてバクスターは、植物が身にふりかかる危険について察知するらしいことを発見し、ある種の基礎的なレベルの知覚があると確信するようになりました。彼はそれを「基礎的知覚」と名付け、その存在を証明するために、その後も引き続き実験を行ったのです。 この反応は、自分に対してだけでなく、仲間の植物や他の生物に及ぶ危害についても同様に反応します。
(参考:アースワークス・ちくま文庫 1986)
植物は気絶することによって、自分を守ることができる
 バクスターは、植物が極めて大きな危険に直面するとき、人が失神する現象に似た方法で自分を守ることができることを発見した。ある日、カナダの一人の心理学者がバクスターの植物実験を見学しに来た。一本目の植物は反応しなかった。二本目、三本目・・・五本目まで反応なかった。六本目になると、初めて反応が現れた。そこでバクスターは心理学者に、仕事中に植物を傷つけることがあったか尋ねてみた。心理学者は時々植物を乾燥させ重さを量って分析したことがあると答えた。自分らに恐怖を与えるこの心理学者に対して、どうも植物は気絶することによって、辛い死から逃れようとしたようである。この心理学者が帰ってから45分経過後、これらの植物が、再び自ら知覚を示しはじめ、回復した様子を嘘発見器は現した。
 アメリカ・インディアンのある古い儀式も人と植物のコミュニケーションの重要性を示す。彼らは「トウモロコシのお母さん」とコミュニケーションを行い、次の友好的な共同認識に達した:あなたの子供(トウモロコシの種)は、私の子供を養う代わりに、私も私の子供にあなたの子供を養わせる(代々トウモロコシを栽培する)。風習の中で伝わっていくものは、現代人には「迷信」として、一笑に付されるかもしれないが、このような言い伝えは、実は必ずしも我々が想像したような、一種の自然に対する恐怖から生まれたとは限らず、むしろ自然を理解することから、生まれた可能性が高い。現代のバクスターは器機を使って植物の反応を測ることができたが、昔のインディアンは器機を持っておらず、また、器機を使って自分を信じさせる必要もなかったのである。

植物は嘘発見の専門家になれる
 通常嘘発見の試験をするときは、器機を容疑者につなぎ、苦心の上設定した幾つかの質問に答えてもらうのである。人間は必ずはっきり分かっている一面(即ち、通常「良心」というもの)があるので、いくら理由または口実があっても、嘘をつき、あるいは悪いことをしたとき、自分の心の中で、嘘と悪事は明確に分かっている。故に、体の電場に変化が生じて、器機に記録されるのである。
 ある実験でバクスターは嘘発見器を人の体に接続せず、植物につないだ。その結果、植物も人が嘘をついているかどうかを識別できることがわかった。ある人に、彼の出生年代について七つの答えを告げた。その中の一つは正しいが、この人に七つの答えを全部否定させた。その正しい答えを否定したとき、記録用紙に一つのピークが現れた。
 ニューヨークのロックランド州立病院の医学研究部主任アリスタイト・エッセル博士は、この実験を繰り返したことがある。それは、一人の男子に幾つかの質問に間違った答えを言わせることであった。結局、博士が長年育てた植物は少しもかばうことなく、間違った答えをすべて記録用紙に反映させた。
出典:(「The Secret Life of Plants」 by Peter Tompkins and Christopher Bird)
ということで‥実験してみました


自作したうそ発見器
 うそ発見器をまず製作しました。電子工作です。私はこんな趣味もあるのです。細かい部品を半田付けするのは大変根気がいります。でも、実験のためならがんばらなければ‥。
 ということでできたのが左の写真のようなうそ発見器です。ごく簡単な回路で電子工作の経験のある人なら誰でも製作できると思います。回路図も参考までに載せておきますのでよければ製作してみて下さい。作る自身がない方はうそ発見器をどこかで購入して下さい。その際に、植物に繋ぐのが前提ですから、電極を葉っぱなどへ繋げるようなものを選んで下さい。くれぐれも声でうそを判定するタイプの物は買わないようにね。
 なるべく、測定範囲が広い物がいいです。人間だと500k〜1000kΩくらいの抵抗なのですが、植物は葉の状態によりもっと抵抗値がばらつきますので。
 遊ぶエンジニアのたかおさんがこんなのを載せています。参考にして下さい。 たかおさんの植物との対話へ

★私が製作したうそ発見器の回路図

※2SC1815はYランクです。VR1を回して針のふれを調整します。
 VR2は右に一杯回しておけばいいでしょう。

ドラセナに電極を付ける
 実験結果

 ドラセナコンパクタに繋いでみました。写真のようにワニ口クリップで葉を挟みました。(写真の赤と黒のやつです)
 電圧はなるべく小さくしないと葉っぱがすぐ枯れてきます。電食を起こすようですね。かわいそうですからね。私のは3Vで測定できます。それと、この電極の付け方が実験の成否の鍵を握ります。電極を付けて電源を入れてみてボリュームを回して針がまず中央に設定できるような付け方をする必要があります。そうでないと変化が分かりません。
 うまく付けると、針が絶えず変化します。そして、音楽の音の大きさに反応したり、大きな音に驚いたように反応したりするのがわかります。そして問題のバクスター効果ですが、これが完全に確認できたかというと完全には確認できませんでした。残念ながら。でも、色々な音などに反応する事は確かです。でも、その反応は曖昧で再現率が低く、また長く実験していると葉が枯れてきてうまく動作しなくなります。
 やはり、うそ発見器の針のふれだけでこのテーマを説き明かすのは難しいというのが実感です。上のトッピクスにあるように自らを失神状態にすることもできるようで、こうなると全然反応がないですね。私もこの実験でずいぶん嫌われたようで最近はあまり反応してくれません。いつも愛情を持って育てている人でないとうまくいかないようです。
 その意味から、植物に愛情をもって育てている人の追実験を是非お願いします。私もこのテーマについてはもっと研究してみます。また、何らかの成果が上がりましたらこのページで紹介することにします。
 結果的には灰色というところですね。
 
エポック社の「プラントーン」

サンセベリア(虎の尾)にセットする
植物センサー「プラントーン」

 インターネットを色々と探していたら、面白いものを見つけました。
エポック社の植物感情センサー「プラントーン」です。エポック社というとおもちゃで有名ですが、これは大まじめのセンサーです。
 構造的にはよく分からないのですが、おそらく上のうそ発見器と同じ原理であると思われます。植物の葉の抵抗の変化を測定して、それを音とダイオードの光の変化で表現しているわけですね。
 形がユニークですね。宇宙ロボットのような変わった形をしていますね。最も重要な電極は固すぎず柔らかすぎず、実によいできばえです。測定値を安定させるためにアース棒も付いています。さすがにメーカー製は違いますね。感心しました。
 これで定価6980円は安いか、高いか?しかし今はあまり売れずに生産中止になったようです。あまりヒットしなかったですね。やっぱり、植物の反応はわかりにくいですから一般の人には、面白くなかったのでしょうね。発想はいいのですが、植物の反応を見ることはそれほど刺激的なほど大きな反応はあまりないのです。植物はおとなしいですからね。
 人間の方が飽きてしまうのだと思います。辛抱強い人でないと続かないですね。


 さて、この「プラントーン」を私も手に入れました。そして、上のドラセナは反応が悪かったので、少し前までマイナスイオンが出ると言うことで人気だったサンセベリア(虎の尾)に付けてみました。
 結果は葉が厚いので無理かと思いましたが、ちゃんと反応がありました。ボーンという低い音が電極を触ったりすると鳴ります。ダイオードも緑から赤へと反応に応じて光ります。面白いですね。
 まだ付けたばかりで長く観察はしていないのですが、時々何に反応したか分からないようなときに10秒ほど軽く鳴ったりします。電極を触るとかなりの確率で赤まで反応します。あと、近づいてみると鳴るときもありますね。
 夜中はスイッチを切った方がいいですね。そうしないと突然ボーンとなって驚かせられたり苦情が出たりします。(私もうるさくて寝られないとか気持ち悪いなどと言われていますので)
 植物によって鳴る音色やハーモニーが違うそうです。皆さんも一度おためし下さい。落ち着いた方にはお勧めかも知れません。
 今後の実験結果は、何か大きな成果があればまたここで報告します。とりあえず、今回はこの製品の紹介にとどめます。
 さて、植物との対話についてまとめたいと思います。
 色々と実験しましたが、植物と会話するまでには至りませんでした。そして、嘘発見器が植物にも使えること、エポック社のプラントーンの使用でも植物が周りの事柄に反応しているのは間違いないと思いますが、その反応はかなり曖昧であり、法則性が見いだせませんでした。
 結局、動物、たとえば猫や犬と同じように植物といえども生物であり、飼い主、この場合は実験者との関係によってその反応は極端に変化します。飼い主と良好な関係にあるペットは飼い主に絶えず関心を抱き、その指示にすら従うほどになりますが、関係が良くないペットは飼い主のいうことを聞きませんし、悪くすると反逆すらします。
 実験されている植物は自由を奪われて、導線などによって縛られてしまい、良好な関係を築くのが困難です。実験者との愛着がないとうまく反応しませんし、酷い場合は仮死状態のように無反応にすらなります。

 ある意味では当然のことですが、植物にも霊的な意志があるという証明に協力するところまでは植物には自覚がないし、無理ですね。そしてまた、協力してくれるような高い境涯の植物がいたとしても、追試験ができませんから意味がないのですね。
 結局は信じるかどうかの選択の問題になってしまいますね。何でもそうですけど。現象を持って現象界以上の世界を証明しようとすることに無理があるのでしょうね。ある意味、残念ですけどそれが結論です。

 ただ、霊的世界の実証なんて大きなことを考えずに、植物の心を少しでも知ってより良い世話をしてあげたいと思う人にはかなり有効な手法ですよ。この場合はプラントーンなどを線を伸ばして花壇に生えている状態から設置して、世話をするときに話しかけるようにすると、きっと何らかの反応を返すようになりますから、その反応の変化を良い反応と良くない反応の二とおりを聞き分けるように努力することです。
 植物は言語は分かりませんけど、想いは通じていますので愛の心でしてくれる世話には心地よい反応を返すでしょうし、逆のことには拒否反応を返します。その返し方はそれぞれ個性がありますので聞き分けるよう努力するしかありません。お互いに愛着があれば、植物の機嫌を知ることぐらいはできると思います。