真理教育の必要について


  真理教育については、現在全く為されていません。そもそも真理とは何なのかさえわからない

 のが実状です。ですから、真理について少しお話をする必要があるでしょう。

  ここで私が言う真理とは、本当の正しさのことです。法律や道徳や慣習に照らしての正しさでは

 ありません。法律やその他の事柄にどのように書いてあろうと、またどのような習慣があろうとも

 どこの国でも、誰に対しても、いつの時代のいても変わらぬ正しさのことを言います。

  たとえば、命の尊さは真理です。また、人間は皆兄弟、助け合うべきであるは真理です。

 このように侵すことのできない理法が真理です。これらは時代を超え、国家を越えて語り継がれ

 ていかなければならないことであり、また過去にもいつの時代のいても何らかの形で示されてい

 たのです。たとえば、旧約聖書や新約聖書、あるいは儒教などもこれらを教えていたとも言えま

 す。これまでは宗教的な形を取るものが多かったのも事実ですが、真理は宗教によって与えら

 れるというわけではありません。政治によっても経済によっても、教育によっても可能性はあり

 ます。

  しかし、現代において言うならば、一部の宗教でささやかれている程度しか見受けられません。

 でも、本当は真理がまず全てに優先して存在して、その後にそれを具体的に実践する手段とし

 て、政治や経済や法律などがあるのです。これが現在は何のための政治か、経済か、法律か

 私にはわかりません。

  政治家を肥やすための政治ですか、一部の傲慢な富者を生み出すための経済ですか、

 国民の自由を束縛するための法律ですか。一体何のために私たちはこれらを作り、続けている

 のでしょう。そして、その結果はどうですか。汚職、環境破壊、人間不信、エゴイズム、自殺など

 ありとあらゆる害悪が現れてきています。

  これらは、元がはっきりしていないからです。真理が見えないからです。何のための人間活動

 なのか分かっていないのです。真理という価値基準を知ることです。そして、これに基づき全て

 の活動を見直す必要があります。

  そのためには、真理教育が必要です。本当に真理を悟った人による教育です。真実の心を

 教える教育です。そのために、真実悟った人達を集結する必要があります。そして、彼らに

 それ相応の立場を与えることが必要です。それから、彼らが実力を発揮することによって

 社会は変わっていくのです。そして、国がどんどん調和していきます。素晴らしい国になって

 いきます。真理国家になります。

  このために、私も微力ながら努力していきたいと思います。真理の国を創るために。

           (1999.11.14   大和武史)

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