政党政治の改革について
  

   現代の政治は、政党政治です。自由党とか自民党とかいろいろありますけれど、私ははっきり言ってあまり政党には興味がありません。何処もひいきの政党はありません。なぜなら、どこがなってもあまり変わらないのですね。もちろん、共産党がなれば変わるでしょうが、少し心配ですね。このように現在は政党政治が常識ですが、この政党政治ももうあまり意味がないと思います。たとえば、いつだったか社会党が始めて与党になったときがありました。その前に消費税の撤廃を公約しておきながら、与党になったとたんに何も言わなくなり、あげくにその消費税を5%に値上げしたのではなかったでしょうか。

  あまりにもポリシーがなさすぎますね。政党というものは、本来理念の集団であるはずです。同じ志を持つものが集い政党を作り、政治活動をするためにあるのです。それがよりによって野党の時と与党の時とではやることや言うことが違うのでは二枚舌の政党だといわざるを得ません。社会党ばかりを悪く言うつもりはありません。どこの政党でも似たり寄ったりです。代わり映えはしません。このような現状を見るにつけ、政党政治は終焉を迎えた方がよいと思うのです。その政党としてのポリシーもなく、あってもそれを貫徹することができないなら、それらは国民をあざけるだけの口実に過ぎません。そんな詐欺の集団の中の政治家に素晴らしい人は出てこないでしょう。

  ただ、現実に今、無所属ではあまりに発言権が弱すぎ、重要な地位につくことができません。政党の力を借りなければ、大臣や総理にはまずなれません。今の政治家は、その政党の理念と一致するからそこに入るのではなく、力が強いから、大臣や総理になれるからそこへ入ろうとしているのです。

  この制度が変革される必要があります。国民が選ぶのは、自分たちの代表であり、国民の代わりに議会で意見を言い、国を良い方へ導いてくれる人を選んでいるだけです。その人達がどこに属していようと大して問題にはなりません。問題は選ばれた人達が何をするか、どれだけ貢献できるかです。

  ならば、徳の高い人が主要な地位を占めることができる制度を作るべきです。個人としての政治家一人一人の力が地位に反映されるような制度であるべきです。自民党の党首であるから総理をするというのはおかしいです。どこの政党であろうと最も政治に対して力を持つ人が選出されるべきです。既成の政党に縛られている限り、革新的な改革などあり得ないでしょう。

 本当に徳ある人を総理にし、既成の考えにとらわれず、国を革新して望ましい方へ舵取りすることのできる政治家とその人が権力を持てる制度が必要であると感じます。そのためには、政党政治はもう終わりにした方がいいと思います。


         (1999.11.13    大和武史)
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